大学ノートが、私の仕事の味方になっていった

大学ノート

はじめての事務として入社して、最初に任されたのはホームページからのお問合せ対応でした。

社長がずっと一人で担ってきた仕事を、私は引き継いでいく。

正直、最初は緊張しました。

言葉ひとつで相手の安心感が変わってしまう仕事だからです。

そんなとき、私にとって大きな支えになったのが、毎日まとめていた一冊の大学ノートでした。

目次

「何度でも聞いていいよ」に甘えられなかった

社長は仕事を教えるとき、いつもやさしく言ってくれました。

「何度でも聞いていいよ」

その言葉はありがたがったのに、私はどこか甘えられませんでした。

社長は忙しい。時間も限られている。

私が何度も質問をしたら、その分だけ社長の手が止まってしまう。

(社長の時間を奪うわけにはいかない)

そう思う気持ちが、先に立っていました。

帰宅後の大学ノートづくりは、正直しんどかった

だから私は、教わったことをすべてメモして、家に帰ったら大学ノートにまとめなおすようにしました。

ただ、現実はきれいごとだけではありません。

家に帰れば家事と育児が待っています。

落ち着いて机に迎える時間は、ほんの少し。

眠い日もあるし、体力が残っていない日もあります。

それでも、合間を縫ってノートを開き、少しずつ書き足しました。

正直、大変でした。

でも、やめなかったのは理由があります。

社長の言葉を、そのまま残したかった。

私がこだわっていたのは、社長の問い合わせ対応の表現を、そのまま取り入れることでした。

  • どんな言葉から入るのか
  • どんな順番で説明するのか
  • 丁寧さの温度感

社長が積み上げてきたやり取りには、「この会社らしさ」がある。

そこを崩したくありませんでした。

だから私は、うまく言い換えようとするよりも、素直にそのまま書き写すようにまとめていきました。

結果的に、その大学ノートが、私の仕事の軸になっていきました。

ノートがあるだけで、仕事が驚くほどスムーズになった

ノートを積み重ねていくと、ある時点から仕事の感覚が変わってきました。

よくある質問の作成も、システム改善要望の整理も、「ゼロから考える」のではなく、ノートの中にあるものを拾って形にするだけで済むようになったのです。

問い合わせ対応をしていると、

  • 何度も聞かれる質問
  • 迷いやすいポイント
  • お客様がつまずく場所

が見えてきます。

それをその都度メモしてノートにまとめていたから、あとで「FAQを作って」と言われたときも、材料はもう揃っていました。

「これまでまとめてきたノートがある」

ただそれだけで、作業のスピードも、気持ちの余裕も、まったく違いました。

ノートにまとめると、疑問点も自然とクリアになった

もうひとつ、ノートを続けてよかったと思うのは、自分の中の疑問点がはっきりするようになったことです。

書いていると、

「ここはまだ私が理解できていないところだな」

「この基準が曖昧でわかりづらいな」

「この対応の後の続きはどうなるんだろう」

と、分からないところが”見える化”されていきます。

と分からないところが”見える化”されていきます。

そうすると、社長に確認するときも、ただ「分かりません」ではなく、「ここまで理解したんですが、この部分だけ確認させてください」

と聞けるようになりました。

質問が整理されると、答えも早い。

結果的に、社長の負担も減る。

ノートは、私を助けるだけでなく、社長とのコミュニケーションも楽にしてくれた気がします。

何度も読み返して分析するうちに、「改善の目」が育ってきた

ノートは、書いて終わりではありませんでした。

私は何度も読み返しました。

そして読み返すたびに、少しずつ見えるものが変わっていきました。

「この質問、よく聞かれているな。ホームページで案内したほうがいいかも」

「この案内、手順を箇条書きで伝える方がわかりやすいかも」

そんなふうに、ノートをもとに分析することで、

”もっとこうしたらいいかも”という視点が出てくるようになりました。

ノートを片手に、少しずつ提案もできるようになった

最初は、教わったことを間違いなく実行するだけで精一杯でした。

でも、ノートが積みあがってくると、

「こういうケースが増えているので、FAQに入れてもいいかもしれません」

と、少しずつですが提案できるようになりました。

もちろん、いきなり大きな改善をするわけではありません。

でも、現場の声を拾って、整えて、伝える。

その小さな積み重ねが、仕事としての手応えにつながっていきました。

そしてその中心には、いつも大学ノートがありました。

まとめ:大学ノートは、私の「仕事の土台」になった

大学ノートを毎日まとめていく作業は、正直大変でした。

家事と育児の合間を縫って書くのは、楽ではありません。

それでも続けてよかったと、今は心から思います。

  • 社長の表現や温度感を崩さず引き継げた
  • 分からないことを自分で確認できるようになった
  • 疑問点が整理され、質問の質が上がった
  • FAQや改善要望の整理がスムーズになった
  • 少しずつ提案できるようになった

大学ノートは、私にとって「仕事の味方」でしtが。

そしていつの間には、「仕事の軸」になっていました。

はじめての事務で不安が大きい時期ほど、

頼れる場所がひとつあるだけで、人は前に進める。

あの一冊が教えてくれたのは、たぶんそんなことだったと思います。

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この記事を書いた人

総務・人事・事務の経験あり
現在は中小企業で、はじめての事務として働いています。

このブログは、
中小企業で「はじめての事務職」として働き始めた私が、
日々の気づきや試行錯誤、改善の記録を残す場所です。

正解がない中で迷ったこと、
うまくいかなかったことも含めて、
これから事務として働く誰かの
小さなヒントになればと思っています。

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