はじめての事務として中小企業に入社した時、雇用契約書や社内ルールを見て、正直とても不安になりました。
社会保険の記載がなく、労災に入っているのかもわからない。
求人票に書いてあった勤務時間とも少し違う。
「これって、聞いていいのかな」
「この会社に入って、あとで苦労しないかな」
面接の時に、社長の人柄や事業内容に惹かれて、入社を決めました。
ただその一方で、
「本当に、この判断でよかったのかな」
と少し立ち止まる気持ちもありました。
文句を言いたかったわけではありません。
ただ、安心して働きたかっただけです。
この記事では、そんな不安を感じた私が、実際にどんなことを確認し、どうすり合わせていったのかを正直に書いています。
ちさ
総務・人事・事務の経験あり
現在は中小企業で、はじめての事務として働いています。
社長しか窓口がない会社に、はじめての事務として入社した
私が入社したのは社長と現場の方が働いている、中小企業です。
私はその会社の「はじめての事務」として入社してきました。
入社に関するやりとりや相談先は、すべて社長。
他に間に入る方はおらず、雇用条件や働き方についても全て社長と直接やりとりをしました。
社長しか窓口がない、という状況ではありましたが、穏やかで優しい方なので、それ自体にプレッシャーを感じることはなく、むしろ話しやすくてありがたいと感じていました。
ただその一方で、「事務として、これから何を基準に判断していけばいいんだろう」という小さな不安も、心のどこかにありました。
雇用契約書を見て、不安になったポイント
小さい会社ということもあり、内定をいただいたときに、
「もしかしたら、雇用契約書がないまま進むのかな」という不安が、少しよぎりました。
そのため、内定のご連絡への返信で、雇用契約書を作成していただけるか確認しました。
実際に雇用契約書を受け取り、内容を確認してみると、いくつか気になる点がありました。
社会保険の記載がなく、
労災に入っているのかも分からない。
さらに、求人票に書いてあった勤務時間とも少し違っていました。
「これは、単に書き方の問題なのか」
「それとも、私が確認していないだけなのか」
社長しか窓口がない状況だったこともあり、聞いていいのか、細かいと思われないか、失礼ではないか、と少し迷う気持ちもありました。
それでも、このまま曖昧な状態で働き始める方が、あとから不安が大きくなりそうだと感じ、一つずつ確認してみることにしました。
「不安」をそのまま投げず、リストアップして確認した
正直に言うと、雇用契約書を見たとき、抜けている点が多いと感じ、不安になりました。
これまでに勤務した会社の雇用契約書を改めて取り出し、今回の契約書と照らし合わせると、記載がない項目や、曖昧なままになっている点がいくつもあることに気づきました。
「気にしすぎかな」と思いながらも、そのままにしておく方が、あとから不安が大きくなりそうだと感じ、抜けている箇所を一つずつピックアップしました。
採用時のやりとりは求人サイト経由だったため、気になった点を整理し、すべて箇条書きにして、まとめて社長に確認しました。
入社前からここまで確認するのは、正直気を使いましたし、疲弊しました。
「入社前からこれで、入社したあとにはどうなるんだろう」
そんな気持ちがよぎったのも、本音です。
それでも、不安を抱えたまま働き始めるよりは、今のうちに確認しておきたいと思いました。
一つずつ聞くより、「まとめて確認」してよかった
正直、一つずつ聞いた方が丁寧なのかな、とも思いました。
でも、あとから何度も聞くより、最初にまとめて確認したほうが、お互いにとってわかりやすいと感じました。
結果的に、社長も一つずつ丁寧に答えてくださり、曖昧だった点が、少しずつ言葉になっていきました。
確認した結果、条件は想像以上に柔軟だった
実際に確認してみると、多くの点で想像していたよりも柔軟に対応してもらえることがわかりました。
勤務時間は子供の送迎に合わせて
- 9:30~13:30
- 週2~4日からでOK
- 家庭の状況に応じて、今後見直していくことも可能。
- 急なお休みについても、LINEでの連絡で大丈夫
ということでした。
服装やネイルの制限もなく、正社員登用についても将来的に検討できると教えてもらいました。
「交渉」というより、すり合わせに近いやりとりだったと感じています。
はじめての事務だったから、話し合えたこと
振り返ってみると、私が「はじめての事務」だったからこそ、一つずつ確認しながら条件を整えていけた部分もあったと思います。
もし前例があったら、「今まではこうだったから」と、会社のルールそのままに流されていたかもしれません。
不安だった気持ちは正直あります。
それでも、きちんと要望を伝えてよかったと、今は感じています。
はじめてのことだからこそ、社長もそこまで細かく考えていなかった可能性もあります。
だからこそ、分からない点や希望を、できるだけ分かりやすく言葉にしたことで、お互いにとって無理のない形を一緒に作れたのだと思います。
はじめての事務で、なおかつ社長と近い立場だからこそ、言い方には気を付ける必要はあるけれど、
- 要望を言葉にする力、
- 前に進めていく力、
- 違和感をそのままにしない力、
- 流されない力
も必要なのだと感じました。
もし社長の人柄が違ったら、続けられなかったかもしれない
正直に言うと、もし社長の人柄が違っていたら、ここまで確認を重ねることなく辞退していたと思います。
相手の言葉を否定せずに、きちんと話し合いができる社長でした。
こちらの話を途中で遮ることもなく、「そうなんだね」と受け止めたうえで、一緒に考えようとしてくれる。
話しやすいからこそ、自分の不安や想いも、そのまま伝えることができました。
おおらかで、温かくて、社長という立場なのに、不思議と安心して話せる。
この人と一緒なら、仕事をしていても楽しいかもしれない。
そう思えたことが、「もう少し、ここで頑張ってみよう」と
私が決めた一番の理由です。
今振り返ると、私が見ていたのは条件そのものよりも、人としての姿勢だったのかもしれません。
まとめ
はじめての事務として入社し、不安を感じたからこそ、立ち止まって確認することができました。
整っていないこと自体が問題なのではなく、それについて話し合えるかどうかが大切なのだと思います。
不安を言葉にし、すり合わせていくことで、働きやすさも、信頼も、少しずつ形になっていく。
そして、このときに感じた不安は、その後の事務整備を考える、大きなきっかけにもなりました。
これから先の記事では、「何から優先して整え始めたのか」その過程を、順番に書いていこうと思います。

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